カメラ

良い写真を撮るために欠かせないこと(スポーツ写真編)

既にカメラを所持してる人や、もしくはこれからカメラを買おうと目論んでる人もスポーツ写真を撮るなら良い写真を撮りたいと思うのではないでしょうか。

では良い写真とは何か。

・贔屓の選手やチームの魅力が凝縮された1枚
・得点時におけるシュートシーンなど決定的な瞬間
・身体と身体がぶつかり合い、今にも音が聞こえてきそうな1枚

などなど良い写真と一口に言ってもその答えは人の数だけありますが、カメラマン視点で考えた時、良い写真を撮るために必要なことは決して多くはありません。

今回はその必要となるポイントについてカメラ初心者向けにお話します。

写真の基礎

右も左も分からないカメラ初心者の人が例えば、オンラインでの写真講座に入って学ぼうとした場合、世にある殆どのところが、F値、シャッタースピード、ISOといった具合にカメラと言えばこれみたいな露出から学び始めることが多いです。

なぜなら、それが写真の全てであり、それさえマスターすれば写真が上手くなる。

そう考えてる初心者の人が多いので、そこに訴求すれば受講生が集まるという仕組みです。

かくいう私も一時期、露出について調べまくったりしたことがありますが、今にして思えばそれは上達のために必要なスキルの一部でしかありません。

それに露出が全てだと思っていると、それを学んだ以降、仮に自分の理想通りに撮れなかったらどうしていいか分からず、立ち止まってしまう羽目になります。

写真の本質

本質的な部分で言えば、「構図」について学ぶことは確かに重要であり、テーブルフォトやポートレートならその通り!と言いたいところですが、ことスポーツ写真において、かつ初心者レベルでいうなら日の丸構図(対象物がど真ん中にある状態で撮影)さえ覚えておけば十分です。

何故なら対象物=主に選手になりますが、試合中は動いてます。動き回ってます。

余談になりますが昔むか~し、海外の某大物ミュージシャンMがLIVEビデオの製作中に歌詞を間違ったまま唄ってしまい、LIVEですのでお客さんが入ってるにも係わらず制作側が演奏をストップさせてやり直しを命じたなんてことがありましたが、私たちカメラマンが上手く撮れなかったからと言って試合を中断させることは出来ません。

つまり、スポーツ写真においては動いてるものを撮ることがメインテーマとも言えるわけです。

写真講座の殆どが先ずは止まっているものから撮影し、最終段階で動いているもの=スポーツ写真になりますが、カメラ初心者だろうと撮りたいと思ったのなら遅かれ早かれそこに突っ込まなければなりません。

スポーツ写真の難しさ

何かスキルを身に付けようと思った際、知識を得るべく座学から入る人が多いですが、どんな分野でも知識ばかり学ぶことに重きをおくと属にいうノウハウコレクターとなり結果、せっかく学んでもその知識がどの場面で役立つか分からなくなってしまうので可能な限り同時進行で実技を行なうことをお勧めします。

また上記で述べたようにスポーツ写真においては動いてるものを撮ることがメインテーマとも言えます。

ですので例えばボールを蹴る瞬間、厳密に言えば足がボールに触れるコンマ〇秒前を撮ろうとしてもピンボケしてしまった、またはピントがボールに行ってしまい選手がブレて誰か判別できないなどならないようにするためには現場に足を運び、そうならないよう何度も何度もシャッターを切る中で感覚を養わなければなりません。

そして、こればかりは誰かから学ぶものではなく自分自身の腕のみでやらなければならず、どんなに理想的なものを心の中で思い描いてもその場にいなければ元も子もありませんので、良い写真が撮りたいと思ったら兎にも角にも現場に行くことが必須条件とも言えます。

学びとは気付きである

撮影した後はセレクトの時間ですが、これが思った以上に時間が掛かります。

まるで大掃除をしてる最中にアルバムを発見し、見返してるうちに気が付いたら数時間経過といった具合に…

そうならないよう時短を心掛けるとともに第三者の視点で見た時にどう思うか感じるかを考えることにしましょう!

もしくは、その写真にタイトルを付けるしたら何が良いかを考えて言語化できるとより良いです。

反対にタイトルを付けようにも何も思いつかなかったり、そもそも撮った自分自身すら気にいらない写真もあると思います。

その時にすぐ削除するのではなく、何が自分の中で気に入らないのか、今後同じような場面に出くわした時にどうしたら良くなるのか、そうした気付きこそがステップアップに向けて最大の作業になります。

まとめ

学ぶことは大切ですし向上心の表れだと思いますが、様々な分野において勉強して終わりになってる人は割と多いです。

学んだということは出来ることが増えただけに過ぎず、例えるなら車の免許を取得しても運転しないのと一緒です。

それでは実践しないと学んだ意味が無いので必要最低限のことだけ学んだら、現場に行くことをお勧めします。

その中で、上手くいったことや我ながら会心の1枚と言えるものが撮れた時もあれば、それ以上に何だこれは…と失敗作を多く生み出してしまうかもしれません。

でもそれで良いのです。

何枚撮ろうがコストは一緒ですし、失敗の中から次に繋がる何かを見つけられれば十分であり、好きなチーム、選手と一緒に自身も成長していけば良いのです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です