試合プレビュー

【観戦初心者向けマッチプレビュー】横浜F・マリノス vs FC東京

前節は思うように試合を進められず、湘南ベルマーレの荒いプレーを前に苦しんだが途中交代で入った選手が流れを変えるプレーを見せ、最終的には3-2で勝ち越してホーム・ニッパツ三ツ沢にて今季リーグ初勝利を収めた試合だった。

中3日となるため今節も選手を入れ替える可能性が高いと思われる中、ホーム日産スタジアムにてFC東京を迎え撃つ。

過去の直接対決の成績

日時H / Aスコア得点者
2019年12月07日
J1
HOME3-0ティーラトン、エリキ、遠藤 渓太
2019年06月29日
J1
AWAY2-4マルコス・ジュニオール、仲川 輝人
2018年11月03日
J1
HOME0-1
2018年07月22日
J1
AWAY2-5ウーゴ・ヴィエイラ、山田 康太
2018年04月18日
ルヴァンカップ
AWAY2-2伊藤 翔 × 2
2018年03月07日
ルヴァンカップ
HOME1-0イッペイ・シノヅカ
2017年08月26日
J1
HOME1-0ウーゴ・ヴィエイラ
2017年06月18日
J1
AWAY1-0天野 純

通算:19勝10分19敗
ホーム:12勝2分10敗

直近の試合結果

横浜F・マリノス

対戦相手スコア得点者
7月8日 J1
vs 湘南ベルマーレ
3-2天野 純 × 2、オナイウ 阿道
7月4日 J1
vs 浦和レッズ
0-0
2月23日 J1
vs ガンバ大阪
1-2マルコス・ジュニオール
2月8日 XEROX
vs ヴィッセル神戸
3-3
PK:2-3
マルコス・ジュニオール、扇原 貴宏、エリキ
2月12日 ACL
vs 全北現代
2-1遠藤 渓太、オウンゴール

FC東京

対戦相手スコア得点者
7月8日 J1
vs 川崎フロンターレ
0-4
7月4日 J1
vs 柏レイソル
1-0渡辺 剛
2月23日 J1
vs 清水エスパルス
3-1ディエゴ・オリヴェイラ、アダイウトン、レアンドロ
2月18日 ACL
vs パース・グローリー
1-0レアンドロ
2月11日 ACL
vs 蔚山現代FC
1-1ディエゴ・オリヴェイラ

スタメン予想

横浜F・マリノス

最終ラインにはリーグ再開後、2試合続けてベンチスタートとなったチアゴ・マルチンスだが、FC東京の強力アタッカーを抑え込むため満を持してスタメン起用。

また前節、勝利の立役者となった水沼宏太、天野純、オナイウ阿道の3選手を頭から起用することで前節の勢いそのままに活躍することを期待。

FC東京

長谷川健太監督体制3年目にして前節は川崎フロンターレを相手にワーストゲームと言えるほどお粗末な内容により0-4と大敗。

立て直しを図る上で次なる一手が求められるが、そもそもは得点力を上げるためアタッカー陣を補強してスタートした今季なだけに大敗後ということもあって強気=攻撃的な姿勢を打ち出してくると読んで、布陣は1433を予想。

果敢に攻める一方でリスク管理も大事なことから全体的なバランスを取るべく、中盤の底には先日ロシア移籍が発表された橋本拳人を起用。

昨年、目の前で優勝され苦い想いをした日産スタジアムで勝負師・長谷川健太がチームにどう活を入れるか見物だ。

怪我・出場停止情報

パク・イルギュ(横浜F・マリノス)
右手骨折のため全治2ヶ月

試合内容の展望

大敗したFC東京と勝利したものの課題も残ったマリノスは、それぞれ中3日という日程の中で何をしてこの一戦に臨むか。

直近の反省点に多くの時間を割くことは現実的でないだけに先ずは今できることは何かが問われ、やれることをやるというスタントに切り替えたほうが得策だと考えられる。

FC東京は攻撃的な姿勢を打ち出してくると予想するが、それも本来チームの持ち味である堅い守備をベースにした戦い方があってこそのものと言える。

自分たちのストロングポイントを思い出し、立ち返るべきところに返さないためにもマリノスとしては息つく暇を与えずに先手必勝でガンガン行きたいところである。

なぜなら攻撃は最大の防御であるだけに。

ポイント① 自分たちの利点を活かす

スタメン予想をしたマリノスの両サイドバックであるティーラトン、小池龍太ともに攻撃面で強みを持った選手です。

その強みを活かすべく例えば、左サイドバックのティーラトンが高い位置取りをすることで攻撃に加勢しようとします。

そうした時に逆サイドにいる右サイドバックの小池龍太は同じ高い位置取りをするのではなく、リスク管理の観点からバランスを取るべく位置取りすることが一般的な考えかたです。

ですが、時に両サイドバックとも敢えて高い位置取りをし続けることで対面するFWないしサイドハーフといった攻撃的な役割を担う相手選手を敵陣に押し込んで攻撃参加させないようにします。

相手の攻撃を自分たちの守備で抑えるのではなく、守備に力を注いでもらうことで相手に攻撃させないようにする。

それこそが攻撃は最大の防御と言える所以であるがため、試合では両サイドバックがどう位置取りしているか注目することで、その局面においてチームがバランスを重視しているのか、6:4、7:3といった感じで攻撃に比重を置いているのか、窺い知れます。

ポイント② セットプレー

一般的にサッカーでは、セットプレーからの得点率は全体の3割程度と言われています。

流れの中から相手チームの強固な守備を突破し得点するのも良いですが、試合が膠着した時に一撃必殺の如く、セットプレーから得点するのは実に爽快な気分にしてくれます。

リーグ再開もいきなり3連戦ということで集中力を欠いてしまうことがあるだけに、ファールで一瞬試合が止まった時に相手の隙を衝くことができるかが勝敗の分かれ目になりえます。

因みに昨年マリノスはリーグで68得点を記録しましたが、セットプレーからの得点は僅か3…

だからこそ、昨年とは違ってセットプレーからも得点できるようになれば自分たちの強みが増えることになりますし、相手チームはエリア付近で守備に慎重になったり神経を尖らせたりするため、心理的に優位に立つことでプレッシャーを掛けられます。

ポイント③ 8年ぶりのマリノスダービー

マリノスの左ウイング遠藤渓太、FC東京の右サイドバック中村帆高は同じ年であり、両者ともにマリノスのアカデミー出身です。

前者は「マリノスJY」からユースに、そしてトップへと昇格し、年代別の日本代表さらにはA代表にも選出されるほどの選手へと成長。

後者は「マリノスJY追浜」から日大藤沢高校を経て明治大学へ進学し、ユニバーシアード日本代表に選出され優勝という実績を引っ提げてプロの世界に。

辿ってきた道も今現在立っている場所も違えど8年ぶりのマッチアップとなれば胸に秘める想いも強く、チームとは別にこいつにだけは「負けられない」ではなく「勝たなければいけない」となるため、両者のスピードを活かしたプレーは必見です。

※因みに遠藤渓太が出場すると、J1リーグ通算100試合出場の達成となります

まとめ

リーグ再開した過去2試合は無観客試合でしたが、今節からは有観客試合になります。

会場収容人数に上限があったり、手拍子NGなど応援のスタイルを含め多くの制限がある中で行われることになりますが、来場する方々は現場でしか感じられない空気を味わうことでマリノスの勝利に繋げていければと思います。

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